真光寺の門前をほぼ直角に左に曲がると、今度は北に向かうやはり一直線の通りが目の前に現れた。櫛田神社の鳥居の前へと続く櫛田通り商店街で、道幅はやや狭いが、やはりどことなく旧街道らしいにおいを漂わせている。ちなみに神埼の長崎街道には、まるで城下町を思わせるこうした鉤型の曲がり角が、5ヶ所もあるのだ。 人影の少ない通りを、遠く小さな鳥居を目指して黙々と歩く。だが、真光寺に至るこれまでの整備された道に比べれば、ここはちょっと雑然として、寂れた印象を拭えない。 この商店街、かつては二日町から七日町、四日町と続く、櫛田神社の門前を飾る繁華街だったという。残念ながらいまはその面影もないが、昭和45年頃までは、この通りに店を出すことが近隣の商売人の夢だったそうな。栄枯盛衰は世の習いというものの、何だか少し寂しい話だなあ…。 “おばあちゃんの原宿”こと東京・巣鴨の地蔵通りみたいに、なんとか門前町らしさをアピールして、活気を取り戻してほしいものだ。