小城のまつり・行事
おくんち(岩蔵天山神社)
十月中旬に行われる岩蔵天山神社のおくんち(お供日)は、岩蔵谷の秋のお祭りです。岩蔵天山神社は天山山頂近くにある天山神社の下宮で、藩政時代には小城藩の祈祷所として敬われたという古社。
よく晴れた秋空の下、奉納される浮立(ふりゅう)の行列が、日の丸を先頭に祇園川に架かる橋を渡ると、太鼓と鉦の風流な響きが辺り一帯にこだまします。行列の最後尾に控えるのは、天衝舞(てんつくまい)の舞人。橋を渡ればもう神社は目の前だ。
「ドッガンガン、ドッガン」というスローで独特な響きは、浮立ならではのもの。花笠を被り色鮮やかな衣装を身につけた踊り手たちは、打ちならされる太鼓のリズムに合わせ鉦を叩きながら踊ります。いつもは静かな神社の境内も、この日はこうした踊り手や見物人で大にぎわい。
浮立には面を付けて踊る面浮立と、鉦を叩きながら踊る鉦浮立があり、ここで奉納されるのは主に鉦浮立。子供用の小さなものから大人用の大きなものまで、鉦の大きさも様々です。


この祭のハイライトは、やはり何といっても天衝舞。巨大な三日月形の角を頭につけ、太鼓と鉦の音に合わせてしずしずと舞う姿は、勇壮かつ優雅そのもの。見守る人々の視線が、その一挙手一投足に集中します。
天衝舞は、島原の乱の折りに小城藩が戦勝祈願をしたことに始まるとされる民俗芸能で、天下太平・五穀豊穣を祈るもの。舞人が両手に持つのは太鼓のバチ。腰のゴザは踊り損なったときの、切腹の場を意味するのだとか。

※ムービーをご覧になりたい方は、[岩蔵天山神社の天衝舞(2007年10月14日撮影、14.9MB・2分35秒)]をクリックして下さい。

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きらびやかな衣装に日の丸扇子。今日は大人も子供も、普段の練習の成果を見せる日だ。


面浮立の面をつけて、踊りの出番を待つ保育園の女の子たち。うまく踊れるか、ちょっぴり不安そう…。