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早春の小城に馥郁とした香りを運ぶのは、牛尾(うしのお)梅林の梅の花です。開花の時期は二月中旬から三月中旬頃にかけてで、花の見頃になると毎年、高雅な香りを求めて多くの人々が訪れます。
牛尾梅林は、小城町の南西部に位置する牛尾山に、古くから果実を採るために育成されたもの。現在は、22ヘクタールの面積に約1万3千本もの梅が栽培されており、梅漬けなどの食品は知る人ぞ知る小城の特産品となっています。
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梅とともに知られているのが、梅林から見下ろす眺望の素晴らしさ。
眼下には多久川が緩やかにうねり、南東方向に佐賀平野が悠々と広がる景観は、まさに一見の価値あり。晴れた日には、遠く雲仙岳の姿を望むことも出来ます。早春の一日をここで過ごした記憶は、きっと訪れた人の心に永遠に刻まれるはずです。
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牛尾の梅には白加賀・三徳・鶯宿(おうじゅく)の3種類があり、そのうち85%が白加賀だという。
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牛尾山の中腹にある牛尾神社の境内。神社のすぐ上には駐車場もあり、花の季節には露店も出るほど賑わう。
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佐賀藩主・鍋島勝茂が寄進したという、牛尾神社の「肥前鳥居」は現在、佐賀県の重要文化財に指定されている。
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牛尾神社は、延暦15年(796)に創建されたという古社です。かつては牛尾別当坊として近隣に威勢を誇り、関東の箱根別当坊、紀伊の熊野別当坊、京都の鞍馬別当坊と並ぶ、日本四別当の一つに数えられました。
同神社はまた源氏との関わりが深く、源義経や弁慶が腰旗を奉納した他、源頼朝から神領として千五百町歩を寄進されたとの記録もあります。