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小城の人々にいまも「梧竹さん」の愛称で呼ばれ、大人から子供まで広く親しまれている中林梧竹。日本の近代書道史を語る上で、日下部鳴鶴、巖谷一六と並び、「明治の三筆」の一人と称される偉大な書道家です。梧竹観音堂は、小城が生んだこの偉才が晩年を過ごした建物で、三日月堂とも呼ばれています。

 中林梧竹は文政10年(1827)、小城藩士・中林経緯の長男として誕生しました。幼少の頃から書の才能を認められ、19歳のとき江戸に出て山内香雪・市川米庵に入門。その後も研鑽を続け、50代にして清国に留学し、六朝書道の研究の中から、独自の書風・書体を生み出しました。その作品の多くは現在、中林梧竹記念館で観ることができます。

 「天外一閑人」として長く東京・銀座に住んだ後、80歳を過ぎ小城に帰郷した梧竹翁が、最後に選んだ場所が三日月村。大正2年(1913)、87才で「梧竹村荘」で没した翁の葬儀は、自らが建立した観音堂で行われました。その後、堂は昭和20年の台風で倒壊しましたが、昭和32年に縮小して再建され現在に至っています。
所在地 ・小城市三日月町金田
問い合わせ先 ・小城市役所商工観光課=0952(73)8813
交通アクセス ・JR久保田駅より徒歩約10分
ひとくちメモ ・毎年8月中旬、梧竹翁を偲んで「梧竹まつり」が開催されます。