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医王山三岳寺は、佐賀藩鍋島家と深い関わりを持つ臨済宗の寺。永仁年間(1293〜1298)の頃は天台宗に属し、三津寺と称していました。開山は大智和尚、薬師の霊場だったと伝えられます。

 この寺が医王山三岳寺として、佐賀鍋島家の直茂・勝茂父子により再興されたのは、慶長年中(1596〜1614)のこと。これは、慶長5年(1600)の関ヶ原の戦いで西軍・石田三成方に荷担した勝茂が、小城晴気の円光寺出身の僧・閑室元佶のとりなしにより、徳川家康より罪を赦されたことへの返礼でした。鍋島父子は元佶のためこの寺を建立し、寺領百二十石を与え労をねぎらいました。

 閑室元佶は、徳川家康の厚い信任を得た側近の一人。家康の下で「詩経」の講義、漢籍の出版、寺院の統制、外交文書の作成等に活躍しました。京都円光寺、上州足利学校、駿府円光寺も監理し、慶長17年(1612)に65歳で没。
 三岳寺には、佐賀県指定の重要文化財「閑室元佶画像」をはじめ、佐賀藩主、徳川秀忠、黒田長政、金地院崇伝などの書状が保管されています。
所在地 ・小城市小城町門前
問い合わせ先 ・小城市役所商工観光課=0952(73)8813
交通アクセス ・JR小城駅から車で約15分、JR牛津駅から車で約10分
ひとくちメモ ・梅園で有名な牛尾山がすぐ近くにあります。