【伊勢幸】(いせこう)
青木幸兵衛が、銀座一丁目に男子洋服店「伊勢幸」を開店したのは、明治5年のこと。同15年に夫が亡くなると、妻のたけ(竹子)は横浜の外国人洋裁師のもとで修業し、明治16年に銀座二丁目に婦人洋服店を出しました。宮廷や鹿鳴館で着る華族・政府高官婦人の夜会服を作り、店は繁昌したようです。
 たけは副島種臣に依頼されて梧竹を寄寓させたり、朝鮮独立党の金玉均を庇護するなど、義侠心に富んだ人として知られています。店は大正12年の関東大震災まで続きました。現在、店のあった場所には銀座貿易ビルが立っています。

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