〈 山の斜面を利用した果実作り 〉
◆豊かな水と温暖な気候に恵まれた小城の地は、古くから農業により栄えてきました。
そんな小城町で生まれる農産物の中で現在、果実の代表格といえるのがみかんです。晴田地区を中心に、日当たりの良い山の斜面を利用して栽培される温州みかん(写真・右)は、全国にも出荷されるほどの人気。中でも糖度の高い「天山みかん」は、甘さと形の良さでその名を知られています。
また、町内にあるジュース工場では毎日、県下から集められたみかんで、オリジナルジュースも生産されています。
小城のみかん栽培が本格的に始まったのは、大正から昭和初期にかけてのこと。戦争中に一時荒廃したものの、戦後になって再び山林などを果樹園にする造成がすすみ、昭和40年代から急速に生産量が増加しました。現在も、品種改良などの取り組みが続く小城のみかんは、米と並ぶ主要農産物として、町の“顔”となっています。
小城町を代表する果実では、梅(写真・下左)もまた重要な特産品です。町の南西部に位置する牛尾山には、22ヘクタールの面積に約1万3千本もの梅が栽培されており、牛尾梅林として広く名を知られています。ここの梅は元もと、実を採るために植えられたものですが、毎年、早春には一面に見事な花を咲かせ(写真・下中)、その美しさと高雅な香りを求めて、県内外から多くの花見客が訪れます。この季節には、梅の盆栽の展示即売会なども開かれています。
牛尾の梅の実は「日本一早い梅」として、5月から6月に掛け九州・関東に出荷されるほか、地元では梅干しや梅漬け、梅ゼリーなど様々な加工品も作られています。
他にも小城では、「さがほのか」といったイチゴ(写真・下右)や、“ブドウの王様”と呼ばれる「巨峰」などが生産されており、太陽の恵みを活かしたフルーツ作りは、この町の農業を支える大きな柱となっています。
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| 同小城支所 |
0952-73-2135 |
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0952-73-2105 |
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〈 稲作は弥生時代から続く文化 〉
◆全国有数の米どころである佐賀平野──。温暖な気候と肥沃な土壌、そして豊かな水に恵まれた小城町の、もう一つの主要農産物がこのお米です。町の南部に広がる平野(写真・下左)では、弥生時代から稲作が行われていたことが、遺跡などからも分かっています。むかしも今も米作りは、この土地に生きる人たちの生活の中心だったのです。
現在、小城で生産される米の品種は、うるち米の「ヒノヒカリ」と「夢しずく」、もち米では「ヒヨクモチ」など。いずれも味のおいしさで人気が高く、九州の他に関東・関西へも出荷されています。「夢しずく」のパッケージに、佐賀が生んだ「風の画家」中島潔氏の、ほのぼのとしたイラストが描かれていることも、話題の一つでしょう。
また、彼岸花の里として知られる山間部の江里山地区は、山の斜面を利用した棚田(写真・下中)の美しさが有名で、「日本の棚田百選」(平成11年・農林水産省認定)にも選ばれたほど。ここで作られる米は「棚田米」として販売されており、景観の見事さとともに、村おこしに一役買っています。
そんな米作りの裏作として、初冬から翌年の初夏にかけて栽培されるのが麦です。平野を一面の黄金色に染める“麦の秋”(写真・下右)は、まさに収穫のときを告げる大地の声。風にそよぐ麦の穂は、初夏を迎えた小城の風物詩ともなっています。小城で作られているのは主に小麦で、これは小麦粉に加工された後、パンや麺類・お菓子などの材料となるもの。また、ビールなどの原料となる二条大麦も、ここで作られています。
この他にも、大豆やナス・キュウリなど様々な作物が生産されており、まさに小城は食品の宝庫。豊饒な大地から生まれた数々の農産物は、今日も日本各地の食卓を彩っているのです。
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